2022.06.25 Sat
NCの座標ズレ対策その③!パラメータのインク/アブスを切替えろ!!
からの続き!
坂崎AE-64のNC彫刻機の座標が狂う時の
社長に教えてもらった対策をしてみたが
しかし何回か確認しているとまたズレた。
「原因はまだ他にあるのか?」
悩んでいるとちょうどその時相談した社長が覗きに来てくれた。
事細かに座標がズレる時の状況を説明する。
特にこれをした時に絶対という事はなかったので
大まかに思い当たる失敗時の状況を説明する。
すると
「ああ~!もしかして!!」
何か察する所があったのか
パネル盤の制御ボタンを幾つか押し始めた。
「やっぱり!ここがうちの設定と違ってますね。」
どうやら設定の1つが社長の所の設定とは違っているようだ。
それがこちら!
(FANUC/ファナック Series 0-Mのパラメータ設定!)

まずはNCを起動して初期画面状態にする。

次にパラメーターの 「DGNOS PARAM」 ボタンを押す。

するとパラメータ画面が出てきて
「PAGE」 ボタンで改行して行く!
1ページ目。

2ページ目。

3ページ目。
そしてここから先は下手に触ると戻すのが大変らしいので
専門知識がない者にはこのNCの聖域となるらしいので
触らない方が安全と言っていた。
それでは指摘された場所の変更をして行く。

変更して行くにはモードを 「MDI」 に変更!

そして 「CURSOR」 ボタンで 「アブス」 を選択!
ここが違う設定になっていた場所で
ショーリンのNCはインクになっていた。
しかし通常はアブスで使うらしい。
変更するには「0」 → 「1」 にするので
1のボタンを押して 「IMPUT」 で入力。

これでアブスに変更出来たので最後は
「POS」 のポジションボタンで元に戻してOK!
設定としてはこれで完了。
しかし自分の中では他人の運転と同じで
自分で制御出来てないのですごく違和感というか不安が残ったまま。
なので社長に何故ここの設定を変えたのかを聞いてみた。
すると専門的な内容になるので
サラ~っと流していきますねという感じで説明が始まる。
プログラム作成ソフトのポケットCAMで切削データを作ってNCに移行。
そしてそのプロブラムをNCに流す時
あの作成したデータの数式みたいなのが流れて行くんですが
それは1行1行流れて行ってます。
しかしこのデータには2種類が混合されていて
それがインクとアブスのデータになります。
座標がズレる時の状況を聞くとリセットボタンを押すと狂うと言ってましたね。
しかしそれも時と場合でなったりならなかったりと。
という事は同じ操作をしてもタイミングで発生するしないがあるのか?
それを考えた時このプログラムを読んでいる時に原因があるとみる。
そう思った時このインクとアブスの混合データが問題なのではと思ったらしい。
それでは原因は分かったが
なぜその誤差が生じるのかがまだ理解不明のままなので
引き続き解説を求めた。
するとこのインクとアブスのデータには切り替わる瞬間があるらしいのだが
リセットボタンを押すタイミングがその瞬間に重なると誤差になるのではと仮定する。
1、それはインクの時にリセット!
2、アブスの時にリセット!
3、最後にその変わる瞬間にリセット!
このどれかでリセットボタンを押すと座標が狂うのではというのが社長の仮説であった。
これは確かに今までの事案と重ねるとかなり現実味のある理由である。
そしてさらにこれを突き詰めていくと
社長の所ではアブス主体で誤差などは発生したことがないという事なので
「それを踏まえると原因はインク?」
そしてショーリンではインク主体の設定。
リセットボタンがこのインク時に押されると誤差が生じる?
これらの推測をまとめて行くとかなりの確率で
原因はインクにありと思えてきた。
ここからはまた同じ症状が発生するかになるのだが
これは使って行きながら様子を見ないと分からないので
しばらくは時間は掛かるが加工をしながら検証して行く事に致します。
| 彫刻&エッチング切削加工 | 09:37 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑